コーディング: コットン糸を詰める
コットン糸を詰めてぷっくりさせましょう!

よりのあまいコットン糸を、裏側から、先の尖っていない専用針で、中央から詰めていきます。針に通したあと、1本を折りたたんで2本どりにして使います。
しつけ糸はすべて取り除き、ひっくり返して裏面を上にして(ステッチの時とは逆です)、刺繍枠を付け替えます。
ガイド糸について
一般的に、そのまま針に詰め糸を通す方式と、ガイド糸をつけた針にコットン糸を通す方式のふた通りの方法があります。
ガイド糸をつける場合は、スレダーがなくても詰め糸が簡単に通り、長いラインを通す時に一旦針を布の外に出す際、布にあく穴も小さく綺麗に仕上がります。カーブも縫いやすいです。ガイド糸には、キルト専用糸など丈夫な糸を使ってください。日本の著名な先生方は、ガイド糸を使う方法が主流のようです。
(参考)ガイド糸の通し方 tulip針のパッケージより抜粋

ただ、力を入れているとガイド糸自体が切れて、何度も取り替えなければいけないこともあるので、個人的には、ガイド糸を使うかどうかは、詰める場所や詰め糸の質等によって使い分けるのがよいと考えます。
シンプルで直線の短いデザインの場合、私は、針に直接詰め糸を通してコーディングすることが多いです。
距離が長い、曲線が多い、詰める箇所が細いなどの場合はガイド糸を使うようにしています。
私の通っている地元のブティクラブでは、針に直接詰め糸を通すスタイルの人が多く、その場合は、太い糸を通すための専用のスレダーを使います。細めの詰め糸の場合、針穴の大きさにもよりますが、スレダーがなくても通すことはできます。

コーディングの基本(復習)
基本的な作業は、前回のミニ巾着の講座で学んだ通り。以下、復習です。
裏面を上にして刺繍枠にはめ、2重の布の1枚目だけを針ですくいます。必ず、図案の中心からスタート。丸いところは数回に分けて針をさします。
糸をギリギリまで引っ張って、布の際でハサミで切る、の繰り返し。下から指で少し盛り上げてハサミでカットすると、布の際(きわ)で切ることができます。

花びらは、中心から放射状に、この場合、直線で2〜3回刺すといい感じにぷっくり。


布際に出ている糸を竹串や爪楊枝などで、布の繊維を傷めないように押し込み整えます。

針穴から少し詰め糸が見えていますが、最後に、水洗いすると布が縮んで、穴がなくなりほとんど見えなくなります。

コースターの詰め方(参考)
まず中心のモチーフから詰め、順に外側に詰めていきます。
実際のつめ糸の太さによって、詰める本数はかわります。膨らみを確認しながら、好みで調整してください。

直線が長い場合
外側の正方形の枠部分など、直線が長くてはりが1度で届かない場合は、途中で針を出し、同じ穴から再度針を入れ、数回にわけて通します。
カーブ
一気に入れることも出来ますが、引くときに布がつれたりするので、ドーナツ型など角度があるときは、数回にわけて通すほうがよいです。
ポワンドヴォーベ
菱形に詰めていく方法。3回方向を変えて、コットン糸を通します。膨らむので、詰める糸の太さは細めに減らす。
【解説準備中】